おぷら技研

実験対象は，Amazonで購入した中国製の格安LEDです．なお家に届くのに１か月以上かかりました．大丈夫なんかいな．．．
以下に公式の商品の仕様を表します．

商品名（リンク）	Hommyライト，20枚の10W LED 真っ白な大電力1100LM LED SMD ライトの電球DC 9-10V
消費電力	10 W
電圧	DC 9-10 V
電流	900 mA
光束	1100 lm
値段	633 円
１個当たりの値段	31.65 円/個

なるほどなるほど．．．

実物の写真です．

調子に乗って２セット買いました(^-^;
LED１０枚が２段重ねになっており，１パッケージごとに２０枚入っております．
LED１つあたりの大きさは20mm四方で電極が飛び出しています．黄色い部分は10㎜四方です．

ていうか．．．
安くね？？？

上記のスペックはあくまで公式のものですけど，それにしても安いですね．１つあたり32円てのもヤバイ．
てなことで，本当にこの仕様なのかを確かめたいと思います．

無作為にLEDを１０個選び，ブレッドボードにテキトーに回路を組んで，Arduinoで計測し，PCにまとめました．
回路図です．

R1は金属皮膜抵抗．分圧し，LEDに加わる電圧を計測しました．
R2はセメント抵抗．加わる電圧でLEDに流れる電流を計測しました．
電源は自作した電圧可変のDC電源です．
LEDはアルミ材の上に放置．空気か水で強制的に冷却しようとも思いましたが，短時間の実験ではそこまで温度が上がらなかったため，特に強制冷却はしていません．

計測は0Vから電流が1A程度流れるまで電圧を上げ，また0Vに戻し，Arduinoを用いて100msごとに値を読み取りました．（ヒステリシスはないと思いますが．．．）

ぺかー

めちゃくちゃよかった！！！

この実験結果を見てくれ
こいつをどう思う？

すごく．．．いいです．．．

はい．LED１０個分の電流-電圧線図です．
完全に重なっていますね！
危惧していた不良品は１０個の中に１つもなく，どれもほぼ等しい特性を示しました．
平均とるのも面倒なので，１０個目のLEDに近似曲線をあてます（２次曲線）．

いいかんじですねぇ．
この関数を用いて，ちょうどよい電圧で流れる電流を求めます．

電圧 [V]	電流 [A]	消費電力 [W]
8.0	0.00	0.00
8.5	0.14	1.17
9.0	0.30	2.74
9.5	0.49	4.68
10.0	0.70	7.03
10.5	0.93	9.81
11.0	1.19	13.05

ふむ．つまり，10Wで光らそうと思えば10.5V以上の電圧が必要であると．．．
カタログスペックの900mAも10Vでは達成できないようです．

あれ？そういえばサイトに書いてあった10Wや900mAという値は「定格」なのだろうか？ それすら分からんとは．．．
でも10Vで十二分に明るかったです．
余裕をもって10Vで使用しましょう（てきとう）．

非常に満足！！
まとめてみると，

• 良かったところ
• • 不良品率が少ない（自分が調べた限りでは0%）
  • ばらつきが少ない
  • とにかく安い
  • ちゃんと明るい
• 悪いところ
• • 配達が遅い（1か月以上かかった）

となります．性能面では文句なしです！ 10Vで使うことにします．

不良品が無いのがうれしいですね．それにこの安さがすばらしい．
配達にやたら時間がかかりましたが，そこは大目に見ましょう．どうやら日本側のチェックが厳しくなったようですので仕方がないですね．

以上です．